マリオブラザーズ

実機について 1983年、任天堂から登場したアクションゲーム。
二人同時プレイ可能。

8方向レバーとジャンプボタンで主人公「マリオ」か、双子の弟「ルイージ」を操作する。
画面上部左右にある排水口から出現する敵を全て退治するのが目的。
マリオ・ルイージは敵を直接攻撃する事は出来ないが、ステージを構成する床を下からジャンプして叩くと床が歪み、
その衝撃で上を通過した敵を転倒させる事が出来る。
転倒した敵キャラクターは無害で、マリオ達がそのまま接触すると蹴り落とした事になる。(一匹=800ポイント)
転倒させた敵を2匹以上連続して蹴り落とすと、800→1600→3200…とポイントが上昇する。
敵を蹴り落とした直後、排水口からコインが出現し、取得するとボーナス(800ポイント)が得られる。
様々な敵が出現するが、ステージクリアのために必ず退治しなければならないのは以下の3種類のみ。
これらの敵を転倒したままで放置すると自分で起き上がり、移動速度が上昇する。
転倒した敵を下から叩いても起き上がるが、この場合は速度は上昇しない。

  • カメさん(Shellcreeper)…序盤で出現。移動も遅く、一撃で転倒する。
  • カニさん(Sidestepper)…二回叩かなければ転倒させる事が出来ない。移動も早い。
  • ハエさん(Fighterfly)…床を跳ねながらゆっくり移動する。床に着いた状態で叩かなければならない。
以下の敵は退治しなくてもステージクリア可能。
  • グリーンボール…緑色の火の玉。同じ床に長く留まると画面端から出現。床を叩くと消滅する。
  • ファイヤーボール…一定時間経過すると出現。床を叩くと消滅するが、移動速度が上昇した状態で再出現する。
  • フリーズ…排水口から出現。移動は他の敵とほぼ同様だが、自ら溶けて床を凍らせる。
  • 氷柱…一番上の凍った床や排水口周囲から出現。水玉の状態から徐々に凍り、氷柱の形になると落下する。
一段目の床の間に設置されている「POWブロック」を叩くと、画面全体が激しく揺れる。
一番下の床も含めて、床に居る敵は全員転倒し、ファイヤーボール・グリーンボールも消滅する。
「POWブロック」は3回叩くと消滅する。

敵に触れるとミスとなり、残機全て失うとゲームオーバー。
特定のステージまで進むと、コインを10枚集めるボーナスステージとなる。

二人同時プレイでは基本的に協力してステージを進めるが、お互いのキャラクターに衝突判定があり、
相手のジャンプの邪魔をしたり、その場を動かずに通り道を塞ぐ事も可能。
更に下から床を突き上げて動けなくしたり、転倒した敵を下から突き上げて復活させ、相手に当ててミスを誘う事も出来る。
気軽に対戦プレイも楽しめるように、店舗の設定によって1クレジット投入のみで二人同時プレイにも対応する。

1983年、同社の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピューター」向けに移植され、本体売り上げに大きく貢献した。
更に1985年に登場したファミコンソフト「スーパーマリオブラザーズ」は、名称に反して直接的な続編ではないが、
"下から床を叩いて敵にダメージを与える"アクションを継承しており、世界的な大ヒットとなった。

作品&戯言 長らく「パンチアウト!!」1機種しか無かった任天堂のアーケード筐体ミニチュアでしたが、
内容を充実させるべく、2015年5月ごろから一気に7台制作したアップライト筐体ミニチュアの一つです。

任天堂を代表する大ヒット作品ですね!
当時の作者は遠出を許される年齢では無かったものの、ゲーム機が置いてある駄菓子屋を目指して地元の大阪市西成区内や、
親には内緒で兄貴や友人達と自転車で隣の住之江区まで出掛けていました。

この作品に出会ったのは、地元のボウリング場のゲームコーナーでした。
作品のアップライトタイプではなく、純正のテーブル筐体でした。
一緒に来た兄貴とプレイしてみようと思ったものの…
巷のゲーセンや駄菓子屋は1ゲーム30円〜50円だったのに対し、ココのゲームは1ゲーム100円!!
(因みに一部の体感筐体は200円。2000年に閉鎖されるまでこの設定のまま。)
ココのボウリング場に来る度に悩むんですが、1日の小遣いが100円という作者達としては、
かなり切実な問題でありまして…
結局、迷いを振り切って200円を投入。
最初は協力しながら敵を退治して進めてたんですが、火の玉に追われて逃げたいのに兄貴が邪魔してミスになったり、
逆に此方は、兄貴が蹴り落とそうとした敵を下から突き上げて当てたりと、やがて自然とバトルロイヤル状態に…(笑)
アーケード版をプレイしたのは後にも先にもこれだけで、近所の雑貨屋に「ドンキーコングJR」のBGMを流用したパチ物があったくらいかな…
そして1984年の正月に兄弟でお年玉を出し合い、ついに巷で話題の「ファミリーコンピューター」を購入!!
「マリオブラザーズ」「ドンキーコング」も同時に手に入れ、近所の友人たちも誘って1日中遊び倒してました。
流石に激しいプレイを繰り返ししたからか、四角いABボタンの傷みが非常に早く、
勝手にポーズが掛かったりして、普通にゲームするのもままならなくなり、
兄貴が任天堂に電話して無料で交換用のボタンを届けてもらったのも、今となっては良い思い出です。


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